マチュア世代のマネープラン    2014.11.29開催


マチュア世代の女性にとって「お金の話」はとても大切。
これからの人生を、自分がオーナーシップを持って生きていくには、お金のことも自分自身でしっかり考えていく必要があります。「ライフプラン」を描くとき、「マネープラン」は欠かせません。

 

しかし将来の年金も、政府の発表する「専業主婦と子供ふたり」のモデルケースばかりでは自分の将来設計が描けません。退職金のある人、ない人。パートナーのいる人、いない人。お子さんのいる人、いない人。親の介護が必要な人、そうでない人。将来、独立・起業したい人、そうでない人・・・

 ひとりひとり、事情も違えば、望みも違います。

 

そこで、マチュア世代の女性たちが将来のお金について、どう考え、どう計画していけばいいのか、ひとりひとりが自分の「マネープラン」を描くきっかけになればと、ライフプランナーの妙さんにプロの視点からお話を伺いました。

ふやすお金の話 ~将来「お金」に悩まされないように~

 

人生の「三大資金」は、「住宅資金」「教育資金」「老後資金」、住宅と教育は銀行でローンが組めますが老後についてはローンが組めないので、自分で早めに計画を立てていく必要があります。でも残念ながら日本では、「お金」のことを学校や家でも教えてくれません。しかも、環境の変化によって親はモデルにはなりません。だから、自ら正しい知識を学んでいくことが必要です。

 

お金とHappyに向き合うために、マチュア世代に出来ること、すべきことは、今、資産がいくらあるのか、退職金や年金はどうなるのかなど情報を確認して計画性をもっていくことです。

そのとき大事なのはお金を3種類に分類する考え方です。

 

■ 楽しむ!・・・旅行や趣味
■ まもる!・・・病気になってもお金を減らさないこと
■ ふやす!・・・老後のために

 

ひとりひとりが自分の「マネープラン」を描く必要がある

老後のために「ふやす」には、いったいいくら必要なのかをまず認識することが大事だと一般的な老後の生活費の内訳を説明してくれました。

 

65歳で退職して女性の平均寿命87歳まで生きるとしたら、最低必要な額は約6,000万!!

そして将来の年金受け取り見込み額の計算式で試算もして、現実の厳しさが突き付けられました。

 

「でも50代ならまだ「時間」を味方につけることができる。さらに金利を味方につけ、お金にも働いてもらいましょう」と妙さん。

 

このへんの話、個人的にはじっくりお聞きしたい点でしたが、時間がなくて残念!
続いて「まもるお金の話」に話題は移りました。

 

まもるお金の話~夢を諦めないように~

 

「日本には高額医療保険制度があるので、医療保険を検討するにあたっては、このことも考慮する必要があります。万が一病気になって入院すると言っても、入院には「怖くない入院」と「怖い入院」があるんです」と専門家ならではの話が続きます。

 

若い頃はそんなに気にならなかったけれど、だんだん歳を重ねることで気になってきたのが病気になってしまった時のことで、とつぜん明日、入院となってしまうかもしれない。いざというときのために、保険をどの程度用意しておくべきか、これも切実な話です。

 

「怖くない入院」は例えば子宮筋腫などの女性特有の病気。1週間程度の入院ですからそんなに費用がかかりません。通常の医療保障だとこれくらいが保障されていますが・・・」と、具体的な例をあげて説明してくれました。

 

使うかどうかわからない補償のための保険ですが、その分の蓄えを確保しておけるのであれば、怖くないというのは、なるほどと思わされました。

 

「一方「怖い入院」の代表格はがん。現代の日本ではふたりにひとりがなるというがんは、個室に入ることも多いのですが、これは保険がききません。先進医療で莫大な費用がかかります」と、こちらも具体的な数字での説明。

 

がんはお金がかかると聞いていたけれど、その額を聞いてびっくり!
急いでがん保険を検討しようと思い、まもるお金の話と言っても、「お金をまもる」のではなく、「夢をまもる」そのためのお金なんだと、納得。

さらに、相続の話の中での「お金に名まえをつけることができる」というフレーズも印象的でした。

 

皆さん、聞きたいことが山ほどでひとつひとつの話に次々と質問が出て、そのたびにホワイトボードを使っての説明に、予定の時間はあっという間になくなってしまいました。

 

最後に、「ライフプランは「経営」。「目標」を定め「計画」をつくり、「行動」して「成果」を得る。 一日でも早い行動を!」と結んでくれました。

 

まだまだ、聞きたいことはありましたが、相談があれば個別に相談にのっていただけるとのこと。 お金の知識は大事だと、つくづく思いましたが、相談相手がいるというのは心強いものです。

 

妙さん、ありがとうございました。


■ プレゼンター:
・ライフプランナー  妙

 

■ 開催場所:ギークオフィス恵比寿